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根管治療について

誰でも一度ぐらいは経験があると思いますが、歯の痛みというものはどうしてあのように我慢できないほど強いものなのでしょう?

歯科医師の説明でレントゲン写真を見せてもらった患者さんはよくご存じでしょうが、レントゲン写真上では歯の中の細く黒く写っているのが神経です。

あのように小さな組織の炎症によって夜も眠れないほどの痛みを生じるのです。

しかし、痛みに強く反応するということはそれだけ人間が生きていく上で重要なな組織であるということです。

完成した歯の歯髄細胞には酵素やエネルギーはあまり必要なく、そのため閉鎖された歯髄腔(神経、血管が入っている部分。レントゲンで細く黒く写る部分。)の中でも生存することができます。

しかし、一度炎症が生じてしまうと周囲組織からの助けはなく(周囲はエナメル質や象牙質など硬組織で覆われているため他の組織が入ってくることは出来ない。)歯髄組織のみで炎症を抑えようとします。

その結果、多量のエネルギーが必要となり解糖系酵素活性(歯髄細胞に炎症に対する抵抗力をつけるためのエネルギーをつくること。)が高まります。

この解糖系酵素活性が高まると代謝産物として乳酸が多量に発生します。

この乳酸は歯髄腔内のPHを低下させる働きをします。

このPHが5.5以下の酸性状態になると二酸化炭素が発生して歯髄腔の内圧を高める作用を起こしてしまうのです。

歯髄腔は周囲を硬組織で囲まれているために二酸化炭素を排除するためには根尖孔(歯の根の先の穴)を通って歯髄に入ってきている血管を使うしかないのですが、その穴はとても小さく血管も細いため、やがては歯髄腔の内圧が動脈血圧よりも高くなってしまい血行は停止してしまいます。

行き場を失った二酸化炭素はどんどん歯髄腔に充満して内圧を高め、それによって夜も眠れないような痛みが生じるのです。

痛みは歯髄組織が死滅すると一旦は収まりますが、そのままにしていると今度は歯の周囲の炎症に移行していきますので「痛みがなくなってよかった」などと安心しないで早急に治療を受けるようにしましょう。 

 

 

 

 

治療の期間について

根管治療は、歯の根っこの部分の治療ですので、大変細かい作業と時間がかかります。早い方は数回で終了しますが、歯の形状や症状の度合いによって、長い場合は、数ヶ月、それ以上かかることもあります。

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